2012年09月15日

大阪フィル第461回定期(2012/9/14)

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山田和樹さんの「幻想交響曲」!


夏のお祭り期間が終わって、定期演奏会が再開・・・もとい、
新シーズンの開幕、という気分でもありましょうか。
我らが大フィルの指揮者は、1979年生まれの33歳、山田和樹さん。
超がつくほどの重量級プログラムを引っ提げてのご登場です。

藤倉大:オーケストラのための”tocar y luchar(トカール・イ・ルチャール)”
グリエール:ホルン協奏曲 作品91 (ホルン・ソロ:シュテファン・ドール)
 メシアン:「峡谷から星たちへ」より 恒星の呼び声
・・・
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

2009年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、
マエストロ小澤の指名あってサイトウ・キネン・フェスティバルで
オペラ『火刑台上のジャンヌ・ダルク』の指揮をしたという
名声が聞こえています。その、コンクールで優勝した時の曲が
ベルリオーズの幻想交響曲とのこと。

まず藤倉作品。やわらかく、時に鋭い弦や木管楽器が奏でる音は、
まるで森の中でこだまする鳥や猿、獣たちの鳴き声のよう。
そして時折、風が吹きわたっていたり雷が鳴ったり、そんな
気分にさせられるような、心地よさを感じました。

前半二曲目、グリエール。ベルリン・フィルの首席奏者、
シュテファン・ドールさんのご登場。なんたって、背が高い!
そんなドールさんの愛器(ゴールドでした・・・アレキサンダーかしら?)
から奏でられる音楽はとても柔らかくて、温かみがあって。
ホール全体を包み込むような包容力がありました。
音が割れるくらいに思い切ったffを鳴らしたかと思えば、
消え入りそうなppを会場の隅まで聴かせてみせる。
ホルンって、こんなこともできるんだ、とあらためてこの
楽器の奥の深さを感じました。
(私はかつて、学校の吹奏楽部でホルンを吹いていたのです。
ノーマルに音を出した直後にゲシュトップ、あれは凄い)

そんな神業のようなホルンを聴かせてくれたドールさんに拍手は
鳴り止まず、アンコール。メシアンの、「峡谷から星たちへ」から
「恒星の呼び声」を演奏してくださいました。
これまた信じられないような技術の連発。あえてハーフバルブにして
音を鳴らしたらあんな風に聴こえるのかな?重低音のような響き。
いやはや、凄い人がいたもんです。
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アンコールはメシアン


何やら呆然とした面持ちで休憩時間を過ごし、後半へ。
どんな凄いものが待っているのやら・・・。

幻想交響曲。デュトワがN響を振ったのが有名でしょうか。
私は、ボストン時代の小澤さんのCDを好んで聴いています。
山田さんの作り出す音楽は真摯で、それでいていい意味での若さが
全面に出ていたように思いました。
第1楽章では心持ちゆったりと入ったようにも思いました。
第2楽章では軽やかに、でもところどころにタメを効かせているのも
おしゃれ。
第3楽章ではイングリッシュホルンが物憂げに歌い、バンダの
オーボエが遊び心を持って?応えていたようにも。
第4楽章ではおどろおどろしく、序盤の低弦やティンパニなど、
まるで地獄の底にでも引きずりこまれるかのよう。
第5楽章ではまさに狂気。魔女が踊り狂っているかのような、
大音量のクライマックスでした。

崔さん率いる弦が機動力に溢れ、すっきりとまとまって聴こえて
きたし、緩める時は緩め、締める時は締める。
オケを自在にドライブする様は圧巻の一言。

山田和樹さんとの共演を、もっと聴きたいものです。
叶うならば、次期音楽監督に、と願いたい。そんな鮮烈な
演奏会でした。

2012年9月14日(金)19:00
ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団
第461回定期演奏会
指揮:山田和樹
ホルン:シュテファン・ドール
コンサートマスター:崔文洙
ラベル:大フィル
posted by odette at 02:38| Comment(0) | orchestral concert | 更新情報をチェックする
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